エンジンからモーターへ、ガソリンから電気へと変わることで、クルマの本質ははっきりと変わっていく。ガソリンエンジンは「荒ぶるマシン」であり、ドライバーが身体技術でこれを制御し飼い慣らすことでスピードを我がものとし、「行く」という制動性を謳歌することが出来た。一方で、電気で動くクルマは「行く」という主体性よりも「スムーズに移動する」という合理性への希求と表裏の関係を持つ。それはエンジンを制御するという運転の美学を抑制し、あらゆるところにトランスポートしたいという欲求、すなわち「移動」を最短、最小エネルギーで実現したいという冷静な意欲によって運用されるマシンである。居眠りをしている間に到着、という状況すらこのシステムは積極的に受け入れる。要するに、技術のシフトに呼応するように、移動技術は、運転へ... -
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