トイレの室内に工具などあるはずもない。ドライバーの一本でもあればドアノブを外すこともできる。しかし、何もない。 一般家庭のトイレの個室の中には、何一つとして脱出に使える道具はないのである。 ここで、子どもの頃に読んだ冒険小説を思い出す。冒険小説の主人公は、一見するとなんの関係もない道具をうまく応用して使うことで、サバイバルを切り抜けていた。ぼくにもやれるはずだ。考えろ。極限まで思考を巡らせろ。 まず、何か硬いカードのようなものをドアの隙間に押し込んで、ノッチを外せないかと考えた。 トイレットペーパーの芯は結構硬い。これをある程度の強度を確保しつつ平らに加工し、使えないものだろうか。... - http://sakurai-catshop.tumblr.com/post...